私と上司の秘密
何度も、隼人を揺すって叩き起こしていたら、
寝ながら、伸びをして薄目が開いてきた。


このまま、また、眠りにつかれては困るので、
更に、

「ほら、起きろ!」

耳元で、大声で、言ってやった。


すると、やっと起き出し、

「気持ち良く寝ていたのに、うるさいな。
って、アレッ?圭介、俺、また、お前ん家
来てたのか?」

『コイツ、やっぱり、覚えてないのか。』


「来てたじゃないよ。
俺だって、お前に付き合うほど、暇じゃ
ないんだから、とっとと帰ってくれ!
それに、もういい大人なんだから、余り、
飲み過ぎるなよ。
これから、俺の家来る時は、事前に
連絡くれ!」


「せっかく、親友が来たっていうのに、
えらい、冷たいな。」


「俺も今から用事があるから、早く出てって
くれ、頼むから…。」


『何で、コイツに下手に出なければ
いけないんだ…?』

そう思いながらも、仕方がない。
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