私と上司の秘密
『忘れてたくても、私の記憶から消えてくれ
ない。
二度と会いたくない相手…。』


大学生の時、付き合っていた同級生の
『ワタル』だった。


ワタルの隣には、ワタルと楽しそうに腕を
組んでる、『ユキ』の姿もあった。


ユキは、私と目が合ってすぐに、気まずそうに組んでいた手を離した。


ユキは、

「凛、あの時は、本当にごめんね。」

悲しそうな目をして、頭を下げながら、
謝った。


すると、ワタルは、そんなユキを見ながら、

「コイツは全然悪くない!
全て、俺が、悪かったんだ。」


ユキをかばうワタルを見て、大学の時の辛い思い出が、よみがえった。

早くこの場から立ち去りたいが、金縛りに
合ったように、足が動かない。


何も言えず、その場で、立ち尽くしていた。
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