私と上司の秘密
〈1年生の夏〉


私は、思いきって、ワタルに告白した。


人生初めての告白だった。


1ヶ月くらい悩んで、やっとの思いでしたことだった。


ワタルは、

「いいよ。」

と私の好きな笑顔で答えてくれた。


その日の夜、早速、ユキにその事を電話で、
報告した。


『私は、その時、浮かれていたのかも
知れない…。』


ユキは、電話で、一瞬、無言だったが、

「良かったね。
おめでとう。」

と、セリフを棒読みで読むように、答えた。


その事に、一瞬、疑問が、よぎったが、
ワタルと付き合えることに、浮かれていた
私は、この時は、ユキの想いに全く、
気付かなかった。
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