私と上司の秘密
そんな私の気持ちにお構い無く、課長は、

「離したくないな。
ヤバイな。」

私の耳元で、囁くように呟く。


課長の甘く低い声に更に、鼓動が激しさを
増す。


「キス、しても、いい?」

私の耳元で、囁く。


「…そんなこと、聞かないで下さい。
してるじゃ、ないですか。」


「違うよ。
そうじゃなくて凛の、唇に…。
唇にしたい。」

『恥ずかしいから、私の耳元で、確認しないで
欲しい。』

そう、思っていると、

「キスしたら、もう、俺から離れようとしても、もう離してあげられないと思うよ。
もう、俺さあ、若くもないし、多分、本気でいくと思うけど、それでも、いい?」

一瞬、課長の言葉に戸惑うも、私の結論は、
もう決まっている。


「…、はい。」

顔が赤いはずで、それで恥ずかしくて、顔を
課長に埋めたまま、小さく頷く。
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