私と上司の秘密
課長は手際よく、器にご飯とカレーを盛り付け
、そして、いつの間にか作ってあったラップのかかったサラダを冷蔵庫から出した。


私の手伝ったことと言えば、結局、器を食器棚から出したことと、ペットボトルのお茶を
コップに入れた程度…。


今、課長と向かい合い、課長の作ったカレーを頂いている。


「何でも料理、出来るんですね。
このカレーもすごく美味しいですし。」

「カレーなんて、誰でも出来るだろう。」

「そうかも知れませんが、でも、本当に
美味しいですよ。
このカレー。」

『確かに美味しかった。課長が作ったからかな。』

食べ終わった後、二人でキッチンに立ち、
後片付けをした。
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