私と上司の秘密
片付けも終わり、二人でリビングで寛いで
いた。


昼食前のことがよみがえってきて、何だか羞恥な気持ちで一杯になってしまう。


そんな気持ちを打ち消そうとどうしよかと考える。


しかし、何にも浮かんでこない。


「凛、何を考えている。」

私の心を見透かしているかのように、尋ねて
きた。


「特に、何にもないです。」

「そうか?」

納得していない様子だった。


「何でもない、ですって。」

そう私が答えたと同時に、私を前から抱き締めてきた。


課長は、私の肩に顔を埋めた。
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