私と上司の秘密

圭介side

俺は、凛の『脚』だけに執着して、興奮を
覚えていたものだと思っていた。


しかし、凛と過ごしていくうち、凛をどうしても手に入れたいという、どす黒い欲望がムクムクと俺の中に湧いてきた。


始めはそれが何であるか分かりかねていて困惑している時期もあった。

自分で自分のことがよく分かっていなかった。


『このまま、こんな関係を続けてもいいのだろうか？
このままだと、凛にとっても良くないんじゃないんだろうか？』

とさえ思えることもあった。


今までは、職場恋愛は一切せずに避けていて、女性とは社外の女と淡白に付き合ってきた(！？)つもりだけれど、凛に対しては、異常なまでの執着心が湧いてきて、自分自身、どう自分の気持ちと折り合いをつけていいか分からなくなっていった。


仕事に関しては、迷いもなく進められたのに、全くもって、俺自身が理解不可能状態に陥った。


そんな状況の中、それでも、凛を手離したくなくて、凛との愛でる関係を続けて手元においておいた。


そんな関係でも、終わりにすることなど絶対に
思うことはなかった。
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