私と上司の秘密

出張へ行く前日に、凛をスマホの写メで撮って保存していったが、それを見ても全く満足することが出来ず、むしろ、余計に会いたいという願望が更に強くなった。


たかがほんの数日の出張であるにも関わらず、凛と離れることに、堪えがたいものだった。


そんな俺は、かなりの重症なのかも知れない。


そんな気持ちを打開したくて早く仕事を切り上げて戻った。


駅を降りてすぐ、気が付けば、ひとりでに手が動いて、凛に電話 をしていた。


そんな俺の気を知ってか知らずか、しかし凛は、後輩の清水と一緒に食事すると言っていた。


他の男、凛に気がある清水と一緒にいるということに、異常なまでにイラつき、堪えられるはずも許せるはずもなく、凛に有無を言わさず、命令するように強制的に帰らせた。