私と上司の秘密
9 執愛
課長と一緒に暮らし始めて、早いもので、
もう、3ヶ月が経っていた。
とにかく私の希望で、会社には付き合っていることはもちろん、同棲していることも内緒にしてもらってある。
仕事に行く時も、一緒には出勤することはなく、お互い時間差で別々に行っている。
そのことに対して、課長には非情に不満に思っているらしい。
「付き合っているのを隠す必要は、ないんじゃないか?
別に、悪いことをしているんじゃないし。」
時々、ムッとした顔をしてそんなことを
ブツブツ言っている。
私は、彼の機嫌が直るように、
「圭介のこと、ちゃんと好きだから。」
って、彼に伝えると、先ほどのつり上がった
目から、目尻が下がって笑みを浮かべる。
そんな彼が好き。
同棲をするようになって、彼の新たなる一面も見えてきた。
プライベートで圭介と呼ぶことに大分馴れてきたが、頭の中では、つい、課長と言ってしまう。
そろそろ、圭介に変換しなければいけないと
思う…。
私は、会社ではなるべくよそよそしさが出ないように平常心を保っているつもりだが、一度、課長、いや、圭介に、
「会社で俺と会話している時、目が泳いでいて面白いぞ。」
と笑われたことがある。
『私自身はそんな風になっているとは思わないんだけどな。』
更に気を引き締めなければいけないかも知れない。
もう、3ヶ月が経っていた。
とにかく私の希望で、会社には付き合っていることはもちろん、同棲していることも内緒にしてもらってある。
仕事に行く時も、一緒には出勤することはなく、お互い時間差で別々に行っている。
そのことに対して、課長には非情に不満に思っているらしい。
「付き合っているのを隠す必要は、ないんじゃないか?
別に、悪いことをしているんじゃないし。」
時々、ムッとした顔をしてそんなことを
ブツブツ言っている。
私は、彼の機嫌が直るように、
「圭介のこと、ちゃんと好きだから。」
って、彼に伝えると、先ほどのつり上がった
目から、目尻が下がって笑みを浮かべる。
そんな彼が好き。
同棲をするようになって、彼の新たなる一面も見えてきた。
プライベートで圭介と呼ぶことに大分馴れてきたが、頭の中では、つい、課長と言ってしまう。
そろそろ、圭介に変換しなければいけないと
思う…。
私は、会社ではなるべくよそよそしさが出ないように平常心を保っているつもりだが、一度、課長、いや、圭介に、
「会社で俺と会話している時、目が泳いでいて面白いぞ。」
と笑われたことがある。
『私自身はそんな風になっているとは思わないんだけどな。』
更に気を引き締めなければいけないかも知れない。