私と上司の秘密
「何って、凛の寝顔があまりにも可愛かった
から、触っていただけだけど…。」

「そっ、それだけで、こんなの付くんですか?
そんな訳、ないじゃないですか。」

バジャマを脱いだ時、同じようにあちらこちら、赤くなっていた。


『全然気付かずに寝ていたよ。』

「吸っても、パジャマのボタン外しても、凛、全く気付かずに寝てるから、楽しくて。」


『そんな問題ではない。
でも、私、全く気付かないで寝ていたなんて、最悪。
油断も隙もあったものではない。』


全く反省の色もなく、楽しそうに話す圭介を見て、私は、これ以上、言っても仕方がないと、諦める。


でも、それでも、圭介が好きだから、つい許してしまう。


「どうしよう。」

首筋の赤い華を隠すのに、首にスカーフを巻いて、テンションが下がりながら出勤した。
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