私と上司の秘密
私の赤い所を自分で指を差しながら、

「これです、これ。」

と伝えた。


「別に気にしなくても、いいじゃないか。
もっと、濃く付けようか。」

意地悪な笑みで圭介は、話した。


「いっ、いらないです。」


「そうか、残念。」

全く残念そうには見えない。


「今日の凛、最高だったな。
挙動不審な動きして、
本当、面白かった。」

今度は、お腹を抱えて笑っていた。


「圭介のせいで、仕事、ミスばっかしたんです。
本当、最悪です。」

そう、すねぎみに言うと、

「それは、凛が、悪い。」

「もう、いいです。
圭介なんて、嫌いです。」

『つい、思ってもいないことを言ってしまった。』

そう後悔しつつ、あとには引けない…。


< 242 / 299 >

この作品をシェア

pagetop