私と上司の秘密
次の朝。


昨日話していた通り、圭介は仕事を休んでくれて、そして私も今日も仕事を休んだ。


圭介の車で、圭介が昨日調べて決めた産婦人科に行く。


予約せず行ったので、一時間程待つことになる。


その間、

「大丈夫か?」

と何度も声をかけてくれて、ずっと私の手を握ってくれていた。


周りを見ると、お腹の大きい妊婦さんが何人もいた。


私がもし妊娠していたら、そういう風になるなんて、全く想像が出来ない。


今になって、今後のこと、仕事のこと、
どうすればいいのか、グルグル頭を巡らした。


名前を呼ばれ、診察室へ二人で入る。

















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