私と上司の秘密
病院から戻った後もつわりがおさまることなく、むしろ酷くなり、寝ている状態が続いた。


結局、仕事を長期間休むことになってしまう。


最終的には、引き継ぎもせず挨拶も出来ない状態ので、皆に思いきり迷惑をかけ、心残りのまま退職をした。


私は、圭介が仕事で立場が悪くならないか心配したが、

「凛、一人が抜けたところで、問題ない!」

と言われ、逆に落ち込んだ。


「凛は、生まれてくる子供のことと、俺のことを考えてくれてたらいいんだよ。」


横になっていた私の頭を優しく撫でた。
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