私と上司の秘密
相変わらず、瑠璃の育児と圭介の相手(!?)で忙しく毎日疲れてしまう生活を日々送っていた。


今日も圭介は仕事から帰宅後、速攻で私に近付いてきた。


無意識に体が反応して、私は後退りをした。


「瑠璃は?」

私に尋ねてきた。


「パパが帰って来るの待っているって言っていたけど、遊び疲れたみたいで、もう先に寝ちゃったよ。」

そう私が言うと、圭介は肩を項垂れ残念そうに、

「そっか。」

とポツリと呟いた。


圭介は、少し寂しそうだった。


「ここ最近、残業で帰りが遅くて、瑠璃にも全然会ってないしね。」


そう、ずっと残業続きで、休日出勤もよくしている。


「もう後1ヶ月くらいしたら、多分落ち着くと思うから、お互いもう少し辛坊だね。」

と圭介は私の唇にキスをした。
< 291 / 299 >

この作品をシェア

pagetop