私と上司の秘密
すると、課長の瞳が獣の瞳になったように
見え、課長の口元の、片方の口角が上がり、
笑を浮かべた。


『ま・さ・か…。』


私の中で危険信号が発したが、私に一瞬の隙も与えず、課長は、何の迷いもないかのように、突然、私の足元に膝まずき、私の脚を触り
始めた。


その行為に、ホテルでの出来事がよみがえり、
妙な興奮を覚え、私の体中が熱をもち始めてきた。


しかし、ここは、あくまで、社内である。


それに、ホテルの時とは違い、明るい昼間。


もしかしたら、向かい側のビルの窓から、見られるかも知れない。


今日は、お酒で酔っている訳でもなく、冷静な状態。


でも、冷静でいられるはずなわけはない。


課長の行為や表情、まして、私も課長から全てを見られてしまうという羞恥心。


どんな顔をして受け入れていいかさえ全く分からない。


「課長、マズイですよ。
マズイですって、こんなところで…。
誰が来るか、誰かに見られるか、
分からないですし。
本当に、マズイですって…。」

「心配ない。
大丈夫だ。
鍵、かけたから、気にすることはない!」

『…、いや、そう言う問題ではないような…。』

私の話を聞いていなかったかのように、
課長は、手を休めることなく、行為が
続けられる。


更に、私の脚に課長は、頬擦りをし始める。


恥ずかしさと気持ちの高ぶりで、体の熱が
熱さを増すなか、それを課長には、
気付かれたくない。


「ストッキングが破けたら、困りますし…。」

私は、言い訳をしてみるが、

「優しく触るから。」

課長は、私の意見など聞いていなかったかのように、私の足元に膝ま付いて手を止めることなく、優しく、まるで、私を愛しむかのように、行為が続いた。


課長が、私のこと、好きなのではないかと
錯覚してしまいそうだ。


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