私と上司の秘密
現在、私は、入社3年目の25歳。


新人と呼ばれることは、もうすっかり無くなってしまった。


もう、仕事でミスをしても許される年齢でもない。

『そろそろ仕事に慣れてきたところ』

と言いたいところだが、常日頃、そそっかしく些細なケアレスミスでよく注意をされてしまう。


『私自身は真剣に仕事をしているつもりなのだが…。』


バリバリ働いているというレベルとは、程遠い…。


「宮下、ちょっと来い!」

『あっちゃ~!またやってしまった。』


同じ課の直属の上司、芹澤課長に今日も、呼ばれてしまった。


芹澤課長は、現在、30歳で、180センチほどの高身長で、細身であるが、適度な筋肉質でスタイル、バッチリで、細身のスーツがよく似合う、切れ長の目のイケメン。


30歳という年齢を全く感じさせることなく、かと言って、チャラいとか軽そうに見える訳でもなく、落ち着いた大人の雰囲気を醸し出している。


某有名大学出身の高学歴で、おまけに独身だと
いうこともあり、社内の女子達に絶大な人気があると言う噂をよく耳にする。


しかし、社内では、色恋沙汰などの浮いた話や噂など聞いたことがない。


もしかしたら、めんどくさいとかよく言われる職場恋愛をただ避けているのかもしない。


そんな課長なのだが、仕事には冷静沈着で、それでいて一切の妥協を許さず厳しいが、どんな仕事でも完璧にこなすので、上司・部下問わず、信頼は、かなり厚い。
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