私と上司の秘密
繋いだ手から課長の手に私のドキドキが
伝わらないか、そればかり考えてしまう。


廊下の奥の扉の前で、課長の脚が止まった。


「俺の家は、ここだ。」

と言いながら、スーツのズボンのポケットから
鍵を取り出し、扉の鍵を開けた。


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