私と上司の秘密
しかし、恥ずかし過ぎて、課長の要求を
すんなり受け入れることは、出来ない。


「そんなの、む、無理です。」

要求を拒否すると、

「じゃあ、俺が無理矢理脱がせてもいいか。
そのかわり、破ってしまうかも知れんがな。」

と、片方の口角を上げ、少し不気味な笑を
浮かべた。


課長は、私の太ももに手をかけ、脱がそうと
したので、仕方なく、私は要求を受け入れる
ことにした。


ただし、課長がいる目の前でストッキングを
脱ぐことに、あまりにも抵抗感があり、素直に
聞くことが出来ない。


「脱ぎますから、後ろ向いてて下さい。」

私は、課長に懇願する。


「…、仕方ないな。
じゃあ、俺が10秒後ろ向いてカウントダウンするから、その間にすること。」

課長は、すぐに後ろ向きになり、数え始めた。


「…8・7・6…」

「早いですって。」

一考の有余もない。


私は、急いでストッキングを脱いで、スカートのポケットに押し込むように入れた。


「…1・0はい、終了!」

私の方を向いた。


脱いだ私の姿を見た課長の顔は、満足気な笑を
浮かべているように見えた。


改めて、まじまじと見られ、何か、あまりにも
恥ずかし過ぎる。
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