私と上司の秘密
「凛、今、他の女のだと、思っただろう。
顔に出てるって。
違う、違う、これは、お前の為に買って
おいたものだ。」


『思っていること、完全バレてる。
そんなに、顔に出てたのかな。
でも、良かった。元カノとかのじゃなかった
んだ。』


内心、ほっとした。


そう思いながら、ひとつの疑問が湧いてきた。


「圭介、これ、一人でお店行って買ったん
ですか?」

レジで、ワンピースを持ってレジに立っている姿を一瞬、想像して思わず、笑ってしまった。


「そんな、笑うな、たまたま、ネットみてたら、凛に似合いそうだなって思って、買って
おいたんだ。
本当、たまたま、だからな。
凛。」


頭を掻いて照れている様子に見てとれた。
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