大好きだから、、、

――…

「お兄ちゃん!お兄ちゃん!」


返答はない。


血だらけの手をぎゅっと握りしめ
お願い。目を覚まして…っ
なんて泣きながら祈った…

どんな言葉でもいい…

返答を返して…っ


そしたら、
手がピクッと動いた。


そして…


「お前がいなければ…」

と一言呟いて力が抜けた。



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