逆らっても無駄
夏のある日…
エアコンも効いていない部屋の一室で、首輪をつけられ、鎖で繋がれる。

「ほら…」

畠山君はグイと鎖を引っ張った。

その力の強さに、少し引き摺られる。

「まずはご挨拶でしょう?教えた通りにやって下さいよ」

「っ…」

私は唇を噛んで顔を背ける。

せめてもの抵抗。

そう呼ぶには、あまりにも儚い抵抗だった。

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