わたしと、執事と。
「ただいま」

そっけないあいさつを交わして

ソファーに腰かける。

座り心地がよくて

くせになるな、これ。

「あなた、新人さん?」

先程あいさつをかわした 黒服に声をかける。

「は、はいっ、今日からこゆりお嬢様の専属執事に
勤めさせていただきます
井坂なつといいます」

あまりにもかしこまった姿がおかしくて

くすっと笑ってしまう。







悪くないと思う。

こんな生活も。

悪くないな。


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