夏恋[続]
そして翌日。
昼間は勉強をして、夕方からお祭りは始まる。
約束の6時に遅れないよう、神社へ向かった。
母が昔着ていたという浴衣をタンスの奥から引っ張り出し、祖母に着付けてもらった。
時間ギリギリだ〜!
小走りでたどり着くと、すでに篤希が待っていた。
「ごめん、待った?」
「待った」
「ちょっと!そこは嘘でも待ってないって言うの!」
こんなやり取りも、篤希とだと楽しい。
お祭りは屋台もたくさん出ていて、とても賑わっている。