最後に君に


ドキドキしながら迎えた勉強会。

私は緊張して、落ち着きがなかった。


ノートをひたすらめくり続けたり、キョロキョロしたり
無駄にファイル整理したり…


そんな私をみて君は小さく笑った。


「え、なんで笑ったん!?」

「ふふっ…」


君は笑いながら携帯をさわりだした。


「?」


ブブブブ

突然なった携帯のバイブ。

開くと君からのLINE。


『落ち着きなさすぎw』


「うるさいわっ!」

「え、なんのこと?」

「とぼけんなや!」


ブブブブ


『ミィかわいいw』

「~~~っ!!!」



君は女の子が大好きで、「かわいい」とか「好き」とか
自然に言ってくるから恥ずかしい。


そして君の言う「かわいい」と言う言葉に
深い意味はないってことを

知っているのにドキドキしちゃう私が悲しかった。
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