最後に君に
合同中、私たちの距離はすごく近づいた。
人懐っこいくーちゃんは、いつも誰かの背中に張り付いていた。
その中でも私は、張り付かれる回数が飛び抜けて多かった。
「ミーィっ♡」
「くーちゃん、重たい」
「ええやん、眠たいねん。ミィは俺のまくらやろ??」
「まくらちゃうねんけど」
くーちゃんの温もりを直に感じて
ドキドキした。
「菱くんとミコちゃんっていつも一緒やねっ」
「くーちゃん、ミコから離れいっ!ミコはうちのや!」
「ミコちゃん、今日は菱くんくっついてへんねんな」
「菱、ミコむこうにおったで。いかんでいいん??」
気づけばみんなの中で、私とくーちゃんはセットになっていた。