ミルクティーラブ
クラス替え
4月6日。
春休みも終わり、再び学校が始まった。





「沙絢～。とうとうクラス替えだよ！」


悲しい顔してあたしに抱きついてきたのは、中学からの親友でもあり、クラスメイトでもある朝井遥（あさいはるか）。


茶色いウェーブがかった髪に、クリクリとしたブラウンの瞳。


周りの女子とは桁違いの美人さを持ち、男子からもかなりの人気。


入学初日から10人に告られるという信じられないギネス記録を更新した。


そんなすごい人と友達だなんて今でも信じられないけど・・・

本当にあたしの一番の自慢の友達だ。



「や～だ～！遥と離れたくないよ！」


あたしも抱きつき返した。


あたしたちの友情はすごいと自分でも思う。


クラスが離れても学校が離れても、滅多に会えなくなったとしても・・・

この友情は崩れない自信がある。





ガラッ。




先生が入ってきて、一気に教室が静まる。


途端にさっきまでとは違うざわめきが教室中を包み込んだ。




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表紙・目次

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