ルーム★シェア〜大嫌いなアイツと同居中〜
「んー。まぁ、熱はなさそうだけど」
大和は片手をあたしの額に当て、もう片方の手は自分の額に当てて、熱さを比べている。
「あんま無理すんなよ?あと、救急箱ってどこにある?一応結菜の指、手当てしとかないと」
「あっ、リビングの棚のところにあるよ」
あたしがそう言うと、大和が素早くリビングから救急箱を持ってきてくれた。
「指、見せて。薬塗るから」
「じっ、自分でできるよ?」
「いいから、早く見せろって」
「う……」