ルーム★シェア〜大嫌いなアイツと同居中〜


「そっ、そういえば大和って、どうして
1人でこっちに戻って来たの?」


あたしは話題を変えようと、スープを飲みながら、少し気になっていたことを大和に聞いてみた。


「お母さんから電話で聞いたんだけど、おじさんとおばさんは今、九州にいるんでしょう?

それなのに、なんで九州の高校には行かずに、親元を離れてわざわざこっちに来たのかなって思って」


「あー。そういやそのことは、まだ結菜には話してなかったっけ」


大和は持っていたスプーンをテーブルに置くと、「まぁ話しても『別にそんな大した理由じゃないじゃん』って思われるかもしれねぇけど」と前置きしてから、話し始めた。



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