ルーム★シェア〜大嫌いなアイツと同居中〜


「こっちには、俺が幼稚園の頃からずっと好きで忘れられない、初恋の人がいるから。

一番の理由は、その人に会いたくて戻って来たって言ったほうが、正しいかもな。やっぱできるだけ、好きな奴の近くにはいたいじゃん?」

そう言って大和が、目を細めて笑った。


大和って、好きな人いるんだ。しかも、その話をしたあと、あんなに嬉しそうに笑っちゃって。

きっと初恋の人のことが、相当好きなんだな……。



「それで?大和、こっちに来てからその好きな人には会えたの?」


「えっ、ああ。会えたよ。だって同じ高校で、クラスも一緒だし。それに、今も結構……近くにいるし」



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