ルーム★シェア〜大嫌いなアイツと同居中〜
「結菜。お母さんはね、結菜のことが心配なの。1人暮らしはそんな簡単なものじゃないのよ!?大変だってこと、ちゃんと分かって言ってるの?」
「うん、ちゃんと分かってるよ」
あたしはお母さんのほうに向き直って、正座する。
「ねぇ、お母さん。あたし、高校は桐島で頑張りたいんだ。勉強も家のこともちゃんとやるから……だから、どうかお願いしますっ!」
あたしはお母さんに、深々と頭を下げた。
……それから、何秒くらい経っただろうか?
「はぁ~っ」というお母さんのため息が聞こえて……。
「結菜はお父さんに似て、少し頑固なところがあるから……。一度決めたら、私が何を言っても聞かないもんね」
お母さん、それって……。