ルーム★シェア〜大嫌いなアイツと同居中〜


「ひっ、日高くんを家に呼ぶってこと!?」

「うん。結菜ちゃん、カラオケの親睦会で日高くんと連絡先交換してから、そんなに進展してないんでしょう!?」


「それは確かにそうだけど。でも、日高くんをいきなり家に呼ぶのはちょっと、緊張するというか……」


「もう!結菜ちゃん、そんなんだからダメなんだよ。勉強会に誘うことを口実にすれば、これでまた日高くんに話しかけられるじゃない。こういうことは、積極的にいかないと。結菜ちゃん、頑張れ!」


あたしは真凛ちゃんに、背中を片手でポンと軽く押されてしまった。

どうやら、『日高くんのところへ行け』ということらしい。


分かりましたよ、行きますよ。

もう!真凛ちゃん、普段はふわふわした感じなのに、こういうことになるといつもあたし以上に積極的になって、すごく後押ししてくれるんだよなぁ。



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