ルーム★シェア〜大嫌いなアイツと同居中〜
「結菜っ!!」
椅子から後ろ向きに、床に落ちる直前──
ちょうど家に戻ってきたらしい大和が、間一髪のところで、あたしを後ろから受けとめてくれた。
「あっぶねぇな、結菜……」
大和の声がして、はっ!と我に返ったあたしは、今の状況に声を失った。
あたし、大和に後ろから抱きしめられてる!?
「お前、ケガしたらどうすんだよ!?
もしあのまま落ちて打ちどころが悪かったら、大変なことになってたかもしれないんだぞ!?チビのくせに、無理すんなよ」
チビって、一言余計だよ。それに、そんなに大声で怒鳴らなくてもいいじゃない。