ルーム★シェア〜大嫌いなアイツと同居中〜
「お前、そのうちひげでも生えてくるんじゃねぇの?てか、もう生えてる」
「うそっ!?」
冗談じゃなくて、ほんとに!?
「ほら、ここ。牛乳ついてる」
そう言って大和の右手が、あたしのほうへと伸びてきて……
あたしの鼻の下を、大和の指がそっと触れた。
「……っ」
鼻の下を、大和の人差し指にゆっくりと触られて、すごくくすぐったい。
どうせついてる牛乳を拭ってくれるなら、こんなゆっくりじゃなくて、もっと早くサッと拭ってよ!
ほんと、こそばゆいから。