ルーム★シェア〜大嫌いなアイツと同居中〜
職員室の扉の近くで、あたしが大和のことを待っていると、しばらくして職員室から大和が出てきた。
大和の手には、谷山先生から渡されたであろう、大量のプリントが。
「この何十枚もの数学のプリントを、明後日までに全部やって提出しろってさ。谷山の奴、無茶言うなよ。ほんと、鬼だわ」
あたしの顔を見て、少し苛立ったように言う大和。
「ねぇ、大和。そのプリント、あたしが代わりにやる!」
「は?何言ってんの?お前、数学苦手でテストも41点だったくせに、こんなのできねーだろ?」
「うっ……」
大和に、難しそうな問題がたくさん並んだ数学のプリントを見せられたあたしは、一瞬言葉に詰まった。