ルーム★シェア〜大嫌いなアイツと同居中〜
「おっはよー!結菜」
「あ!おはよう、莉央」
偶然下駄箱にやって来た莉央に見られないように、あたしは慌てて手紙を鞄の中にしまった。
「どうしたの?結菜。なんか、元気なくない?」
「えっ?そうかな?あたしは、いつもと変わらず元気だよ?」
ほら!と、あたしは莉央に、ガッツポーズをしてみせる。
「そう?ならいいけど。もし何かあったら、言いなよ?あたしも真凛も、いつでも相談にのるから」
「うん。ありがと、莉央」
あたしは、何事にも敏感な莉央に悟られまいと、なるべく笑顔で答える。