ルーム★シェア〜大嫌いなアイツと同居中〜


「お前のせいで、結菜がどれほど怖い思いをしてたのか分かってんのか!?
遠目からでも分かるくらい結菜の奴、すげー怯えてたんだぞ!?

男なら、好きな奴のことをちゃんと考えてやれよ。怖がらせてどうすんだよ!?」


「あ、あ、鮎川ぐん、ぐるじい〜〜〜」


佐藤くんが、とても苦しそうに叫んだため、大和は掴みかかっていた手をパッと離した。


「次また結菜にこんなことしてみろ。
お前、どうなるか分かってるよな!?

警察や学校中のみんなに、このこと言いつけてやるし、お前のことぶっ殺してやるから。覚悟しとけ」

大和が鬼のような形相で、佐藤くんに凄んだ。


「わわ分かりました。がっ、学校のみんなに言われるとさすがに困るので、もっ、もう絶対にしません。柏木さん、ごっごめんなさい!」


青白い顔でそれだけ言うと、佐藤くんは逃げるように去っていった。



< 192 / 275 >

この作品をシェア

pagetop