ルーム★シェア〜大嫌いなアイツと同居中〜
「お前のせいで、結菜がどれほど怖い思いをしてたのか分かってんのか!?
遠目からでも分かるくらい結菜の奴、すげー怯えてたんだぞ!?
男なら、好きな奴のことをちゃんと考えてやれよ。怖がらせてどうすんだよ!?」
「あ、あ、鮎川ぐん、ぐるじい〜〜〜」
佐藤くんが、とても苦しそうに叫んだため、大和は掴みかかっていた手をパッと離した。
「次また結菜にこんなことしてみろ。
お前、どうなるか分かってるよな!?
警察や学校中のみんなに、このこと言いつけてやるし、お前のことぶっ殺してやるから。覚悟しとけ」
大和が鬼のような形相で、佐藤くんに凄んだ。
「わわ分かりました。がっ、学校のみんなに言われるとさすがに困るので、もっ、もう絶対にしません。柏木さん、ごっごめんなさい!」
青白い顔でそれだけ言うと、佐藤くんは逃げるように去っていった。