ルーム★シェア〜大嫌いなアイツと同居中〜
「結菜、もしかしてずっと1人で悩んでたのか?話せそうなら、今までのこと、俺に全部話してみろよ?」
「あっ、うん。あのね……」
大和に言われてあたしは、もうこの際だからと、下駄箱の手紙のことや、学校帰りに今まで何度かあとをつけられているように感じていたことなど、この2週間のことを全て大和に話した。
大和は真剣にあたしの話を聞いてくれて、大和に話し終えたあと、今まで恐怖やストレスで鉛のように重くなっていたあたしの心が、少し軽くなったように感じた。
人に迷惑や心配をかけたくなくて、今まで全部1人で抱え込んでいたけど、誰かに話を聞いてもらうだけでも、こんなに気持ちが楽になるものなんだね。