ルーム★シェア〜大嫌いなアイツと同居中〜
「あー俺、自分で柏木に話があるって言っておいて、なかなか言い出せないとかカッコ悪……。
よし、決めた!言う!なぁ、柏木」
「なぁに?」
日高くんが、あたしをじっと見つめてくる。
「俺……柏木のことが、好きだ」
「えっ……」
「俺、入学式の日に初めて柏木を見たとき、すげー危なっかしい子だなぁって思った。だって、校門の前でいきなり転けんだもん」
日高くんが、思い出したように笑う。
「それからなんとなく柏木のことが気になり出して、気がつけばいつも柏木のことを目で追っていたんだ。
いつしか、俺が柏木を守ってやりたいって思うようになってた。
柏木……良かったら、俺と付き合って下さい」
日高くんが頭を下げて、あたしに右手を差し出してくる。
ウソ。日高くんが、あたしのことを……?