ルーム★シェア〜大嫌いなアイツと同居中〜


「でも……その気持ちは、恋ではなかった。恋愛感情としての“好き”とかじゃなくて、日高くんのことは、ただ憧れの眼差しで、『いいな、かっこいいな』と思って今まで見てたんだなって、分かったの。

今日、ある人があたしのことを嫌いって言ってるのを聞いて、すごくショックで……。それで自分は、その人のことが好きだと自覚したばかりだから、まだうまく言えないんだけど。

ごめんね。あたし、今他に好きな人がいるから、日高くんの気持ちにはこたえられない。ほんとに、ごめんなさい」


あたしは日高くんに、深々と頭を下げた。


「…………」


それからしばらく、沈黙が続いた。


日高くん、何も言わない。

もしかして日高くん、怒ったのかな?



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