ルーム★シェア〜大嫌いなアイツと同居中〜
俺が、結菜のことを嫌いだと言ったら、日高、すげーホッとした顔をしやがった。
俺としても、日高とはクラスメイトだから、ライバルになるとかそんな面倒なことは、なるべく避けたかったし。
恐らく、日高もそうだったのだろう。
「……ありがとう、日高くん。そう言ってもらえて嬉しいよ。実はあたしも、入学式の日からずっと、日高くんのことが気になってた」
結菜の透き通るような声が、静かな教室から聞こえてくる。
ああ、やっぱりそうか。
結菜も、日高のことを想ってたんだな。
良かったじゃねぇか、結菜。
日高と、両想いになれて。