ルーム★シェア〜大嫌いなアイツと同居中〜


「ちょっ……何すんだよ、結菜。
手、離せよ」


「ダメ。離さない。どこで、あたしに彼氏ができたって話になったのか知らないけど。別にあたし、彼氏なんてできてないから。

……ねぇ、出て行くとか、どうせ大和の冗談なんでしょう!?前に、『俺とキスして』って、あたしに言ったときみたいに、冗談だって言って笑ってよ!

大和がいなくなったらあたし…寂しいよ。だから、お願い。出て行かないで……」


あたしは、なんとか大和を引き止めようと、あいてるもう一方の手で、大和の服の裾を、ギュッと握った。


「冗談じゃねぇよ。俺は本気だ。1人で住むのが寂しいなら、俺の代わりに、日高にここに住んでもらえばいいだろ」


「なんで、ここで日高くんが出てくるのよ!?」


2人の会話が、さっきから全く噛み合わない。



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