ルーム★シェア〜大嫌いなアイツと同居中〜
「なぁ……俺、今はもう、結菜と何も話したくねぇんだよ。お前の顔……見たくないんだよ。だから、早く掴んでる手、離せよ。出て行けねぇだろーが」
「……っ!」
大和のその言葉を聞いて、あたしは頭をガツンと殴られたような衝撃を受ける。
大和は……あたしと話したくない!?
あたしの顔を……見たくないの?
さっきから、あたしの話も全く聞いてくれないし。
それってやっぱり……あたしのことが、
“嫌い”だから?
「ねぇ。大和は、あたしのことが嫌いだから?だから、もうあたしの顔も見たくないし、ここから出て行くなんて言うの?」
気がつけば、あたしは大和に向かって、そんなことを口走っていた。