ルーム★シェア〜大嫌いなアイツと同居中〜


「なぁ……俺、今はもう、結菜と何も話したくねぇんだよ。お前の顔……見たくないんだよ。だから、早く掴んでる手、離せよ。出て行けねぇだろーが」


「……っ!」


大和のその言葉を聞いて、あたしは頭をガツンと殴られたような衝撃を受ける。


大和は……あたしと話したくない!?
あたしの顔を……見たくないの?


さっきから、あたしの話も全く聞いてくれないし。


それってやっぱり……あたしのことが、
“嫌い”だから?


「ねぇ。大和は、あたしのことが嫌いだから?だから、もうあたしの顔も見たくないし、ここから出て行くなんて言うの?」


気がつけば、あたしは大和に向かって、そんなことを口走っていた。



< 237 / 275 >

この作品をシェア

pagetop