ルーム★シェア〜大嫌いなアイツと同居中〜
「ごめん、大和。今、なんて言った?」
「ちょっ…お前、一番肝心なところを聞いてなかったのかよ?よく聞いとけよな。
俺は、結菜が“好き”だって言ったんだよ!何度も言わせんな、バカ!!」
プイッとそっぽを向いた大和の顔が、まるで湯気が出たように真っ赤になっていた。
「大和が、あたしのことを好き……?」
「ああ、そうだよ。俺は、幼稚園の頃から今まで10年間、ずっと結菜のことを想っていた。
もう、自分の気持ちに嘘はつきたくねぇ。結菜……俺と付き合えよ」
ウソ……。夢じゃ、ないんだ。
大和も、あたしと同じ想いだったんだ。