ルーム★シェア〜大嫌いなアイツと同居中〜
「ちょっ、やま……んっ」
角度を変える度に、熱い吐息が漏れて、だんだんとあたしは何も考えられなくなっていく。
「……お前が悪いんだよ」
「え……?」
吐息の触れる距離で、大和が囁く。
「今はテスト前で、一応勉強しないといけないから、俺は心を鬼にして……我慢してたのに」
そう言う大和の顔が、ほんのりと赤くなっている。
「結菜が……今日は、外で俺とデートできないって分かって、寂しそうにしょんぼりしたかと思えば……。
そのあと、数学の解けなかった問題がちゃんと解けると、めっちゃ嬉しそうに笑うし。さっきから結菜、表情がくるくると変わって、すごい素直で。
もうお前……可愛すぎんだよ」
かっ、可愛すぎって……!大和がそんなこと言うと、照れるじゃない。