ルーム★シェア〜大嫌いなアイツと同居中〜
あたしたちはしっかりと手を繋ぎながら、駅までの道を歩く。
外に出ると、太陽の陽差しが眩しくて、とにかく暑い。
「ねぇ、大和。初デート、どこに行くの?」
「それは、着いてからのお楽しみ」
「え〜、教えてくれてもいいじゃない」
昨日、大和にどこに行くのか聞いたときも、『教えてやんない』って言われたし。
そんなふうに言われたら、余計気になるじゃない。
「よし。着いたぞ、結菜」
電車とバスを乗り継いで着いた先は……
映画館だった。