ルーム★シェア〜大嫌いなアイツと同居中〜
あたしは、マンションから高校までの道を、全速力で走る。
「はぁ……はぁっ……」
どれくらい走ったんだろう。ちょっと、しんどくなってきた。やばい……息が切れそうかも。
……あ!高校の校門が、見えてきた。
もう少しだ。あと少し、頑張って走ろう。
そう思ってあたしが、減速気味だった走るスピードを、少し早めたとき……。
「きゃっ……!?」
あたしは、石か何かに躓き……
「〜〜っ!痛ーい!」
校門の前で、あたしは思いきり転んでしまった。
うぅ〜。右足の膝が擦れて、じんじん痛む……。
「ははっ、ずいぶん派手にこけたねー」
………!!
頭上から、誰かの声が聞こえて、顔を上げると……。