ルーム★シェア〜大嫌いなアイツと同居中〜
「あっ、ありがとうございます」
「どういたしまして。あ、そうだ。良かったら、これ……」
そう言って、彼があたしに手渡してくれたのは、絆創膏。
「膝、痛むんだろ?それ貼るだけでも、ちょっとはマシになるかなって思うんだけど……」
「あ、ありがとう。頂きます……」
あたしは彼からもらった絆創膏を、さっそく右膝のところに貼り付けた。
「俺もさ、小さい頃はよく道とかで転んで怪我してたから。こうやって習慣で持ち歩いていた絆創膏が、少しは誰かの役に立てて良かったよ」
彼は、白いきれいな歯を見せて、あたしにニコリと笑いかけてくれた。
わぁ、スポーツドリンクのCMとか出られそうなくらい、笑顔まで超爽やか!