ルーム★シェア〜大嫌いなアイツと同居中〜
うん……間違いない。ここは、あたしが住んでいるところだ。
え、ということは……玄関にあるあの靴の主は、一体誰!?もしかして、泥棒……とか?もしそうなら、怖いなぁ。
いやいや、でもうちはそんな金目な物とかないし。
第一、泥棒なら「おかえり」なんて言わないはずだし……。さすがにそれはないよね?
そう思いつつも、内心はすごくビクビクしながら、あたしは声がしたキッチンのほうへと、震える足を進ませる。
念のために、玄関の傘立てに置いてあった傘を、片手に持って。
そして、恐る恐るキッチンへと足を踏み入れたとき……
「おー、おかえり」
「……え?」
あたしはキッチンにいた人物を見て、目を丸くする。
だって、そこにいたのは──。