ルーム★シェア〜大嫌いなアイツと同居中〜
「あれ?その間抜けな顔は、もしかして……。お前、おばさんから何も聞いてない?」
「おばさんって、あたしのお母さん?」
「ああ」
全く何も聞いてないんですけどー。
え、何?ひょっとしてこの人、あたしのお母さんと知り合いなわけ?
てか、奴の口ぶりからすると、お母さんはこのこと、知ってたってことなの!?
あたしは、慌てて学校の鞄の中から携帯を取り出し、アメリカにいるお母さんに電話をかける。
もうこの際、日本とアメリカの時差なんて考えている場合じゃない。
アメリカが今、朝だろうが、夜中だろうが、今のあたしには関係ない。緊急事態なんだから!