ルーム★シェア〜大嫌いなアイツと同居中〜
『それにね、大和ちゃん、最初は田舎のおばあちゃんの家から、桐島学園に通う予定だったらしいんだけど……。
おばあちゃんの家からだと、通学に片道2時間はかかるみたいだから、毎日だとさすがにしんどいでしょう?
そういうこともあるから、突然で悪いけど、大和ちゃんを結菜のところに置いてあげてね?』
「分かったよ……」
あたしは渋々、OKした。
『というわけで、結菜。今日から大和ちゃんと2人で仲良くね♪大和ちゃんにもよろしく伝えてね?それじゃあ、またね』
──ツーツー……
お母さんはそれだけ言うと、一方的に電話を切ってしまった。